一般的に、平熱が35℃台の人は「低体温」「低体温症」とされています。
この低体温は病気ではないのですが、放っておくと冷え性や生理不順など、さまざまな不調につながる可能性がを秘めています。
今回は女性に特に多い「低体温についてのトラブル」や「低体温は妊娠しにくい」というのは本当なのか?低体温にまつわる噂を詳しく調査してみました。
基礎体温とは
基礎体温とは、人間の体が生命を維持するために必要最小限のエネルギーのみを消費している時、つまり安静時の体温のことを言います。
基本的に体が活動していない一番安静な時の体温が判断基準になるため、【朝起きて、すぐに舌の下で検温した体温】のことです。
また、口の中(舌の下で計測をする)ので、基礎体温計測のための専用の「婦人科体温計」という特別な体温計を使い測定をします。
妊活中は基礎体温を計測すると良いって本当?
妊活中は基礎体温を計測すると良いというのは本当です。
女性の体は、排卵すると【プロゲステロン(黄体ホルモン)】が分泌されます。
この黄体ホルモンが分泌されることで、僅かながら体温が上昇します。
これによって、基礎体温を日常的に測定し、記録しておくことで排卵日前後の「低温期から高温期への移行」で、排卵が起こったことを知る事ができます。
排卵後妊娠しやすいのは12~24時間以内と言われていますので、基礎体温がやや上昇した事が確認できたタイミングを狙う事で妊娠しやすくなります。
最低でも3ヶ月は計測する
通常では「低温期」「高温期」「平熱」の3つが存在します。これらを把握しておくことは健康管理や妊活にさらに有効になります。
女性は正常に排卵が行われている場合、「低温期」と「高温期」がやってきます。
この低温期と高温期をあわせて一つのサイクルになっています。この2つは排卵日を挟んで、2週間ほどあります。
健康状態や妊娠しやすい時期を把握するには毎日基礎体温をメモすることが重要です。また、正しく把握するためには最低でも3ヶ月分のデータがあると良いと言われています。
1か月間記録しただけでは、平均的な体調と判別する事ができないため比較対象の月が必要になります。
低体温の期間と高体温の期間の体温の差はどのぐらい?
では、低体温の時と高体温の時はどの程度の基礎体温の差が起こるのでしょうか?
低温期と高温期では、通常基礎“体温に約0.3~0.5℃程度の差が出る”と言われています。驚くほど僅かな差でもあるため毎日計測してしっかりと記録しておく必要があります。
基礎体温は動かない状態(寝起きのすぐの安静時の体温)で、小数点以下2ケタのところでの小さな変化なので専用の体温計を使用します。
基礎体温が低いとこんなトラブルが起こりやすい
基礎体温が低い人は様々なトラブルが引き起こりやすいといわれていますので、自覚がある場合はケアをするのもとても有効です。
ほぼ低体温期で高体温期がない
低温期が非常に長く続く人は「無排卵月経」の確率が高いと言われています。
基礎体温が生理の始まりから次の月の生理日までの期間中で、基礎体温が上がることも下がることもなくほぼ一律で変化がない状態の人のことです。
このように基礎体温低い状態が続く場合は、無排卵月経の疑いがあり、妊娠に必須な「排卵」自体がされていない可能性がありますので一度専門のクリニックで検査を受ける事をおすすめします。女性ホルモンの分泌が低下している場合もあります。
高体温期が短く低体温期が長め
この場合は黄体機能が低下している、もしくは機能していない可能性があります。
卵巣の機能が低下してる場合もあるため、妊娠しにくくなる可能性が高まります。また、着床しても、その後受精卵が育たない可能性があるといわれています。
オムロンの婦人体温計がおすすめ
婦人体温計を持っていない人、これから基礎体温の計測を始めてみようと思っている人にはOMRON(オムロン)の婦人体温計がおすすめです。
オムロンの婦人電子体温約は”10秒”という超高速スピードで検温することができます。
通常の婦人体温計は寝起きの動かない状態で5分程計測しなければいけませんでしたが、朝の貴重な時間を有効に活用することができるように。
また、アプリ内に自動で記録する事もでき、計測後にメモを取ったりする必要がなく基礎体温を管理する事ができます。
こんな人は超注意!
平均体温が36度を下回り、35度台の基礎体温が低い体質です。
どうして36度を下回り、35度台なのか原因を知ることが大切ですので、一度クリニックを受診することをおすすめします。
また、ストレスや生活リズムの乱れ、環境の影響などで、自律神経のバランスが崩れているときにも体温は下がりやすいといわてています。
免疫力が低下しているときにも体温が下がる場合もあります。
低体温を改善する方法
基礎体温が低い、低体温はトラブルのもとですし、妊娠もしにくいので改善する努力や体温を上昇させるためのケアをすることをお勧めします。
代表的な改善方法には食事内容の改善や体を温める飲みものを飲むという方法があります。
また、体を冷やさない工夫や体を冷やす食材を摂取しないという工夫も大切です。