ヘルス&ボディケア

妊活や妊娠中の葉酸はいつからいつまで?摂取の大切さと選び方を解説します

赤ちゃんを希望する妊活中や妊娠中の女性に葉酸の摂取が必要だということは知っていますか?

妊活雑誌で必要性を知ったり、病院などからの指摘で飲み始めたという人も多いかと思いますが、葉酸はいつからいつまで飲むと良いのでしょうか

妊娠を希望している女性や、妊娠して葉酸の摂取を考えているママや、葉酸サプリの効果や必要性、飲むタイミングやおすすめの種類などを詳しく解説します。ぜひ参考に。

葉酸を摂取しなければいけない理由

葉酸の摂取は胎児の神経管閉鎖障害発症のリスク低減のために、日本でも摂取が推奨されるようになりました。

特に近年の日本では、晩婚化が進み高齢出産をする女性も急増し様々なリスクが増えてきています。

ー厚生労働省ー神経管閉鎖障害の発症リスクて低減のための妊娠可能な年齢の女性等に対する葉酸の摂取による情報提供要領
我が国における葉酸摂取による神経管閉鎖障害発症のリスク低減の効果については現時点では、明確な寮学的根拠が確立されているわけではないですが我が国でも、諸外国と同様に葉酸摂取による神経管閉鎖障害発症のリスク低減のための方策を講じることが適切である。

葉酸はどうしてサプリで摂取するの!?

葉酸をサプリで摂取するのは、体にしっかりと葉酸を届けるためです。

食事で摂取できる葉酸は水溶性でお料理の加熱で減ってしまったり、尿などで排出されてしまいやすいのでサプリメントで摂取することが薦められているのです。

日本では母子手帳にも記載があるように厚生労働省が、【栄養補助食品(サプリメント)から1日に400μgの葉酸】を摂るように推奨していますが、これは天然の葉酸ではなくて、『合成の葉酸』を推奨しています。

「妊娠を計画している女性に対しては、神経管閉鎖障害の発症リスクを低減させるために、妊娠1か月以上前から妊娠3か月までの間、葉酸をはじめその他のビタミンなどを多く含む栄養のバランスのとれた食事が必要であること。

どうしてモノグルタミン型葉酸がいいの?

葉酸には「モノグルタミン型葉酸」と「ポリグルタミン型葉酸」の2種類があります。

厚生労働省が妊娠を希望する女性へ摂取を推奨している葉酸サプリメントで摂取できる【モノグルタミン酸型】葉酸という種類の葉酸です。

このモノグルタミン型は食事や野菜などで摂取するのは難しく、妊娠したい女性や妊娠中のママさんはこのモノグルタミン型の葉酸を摂取することがおすすめです。

モノグルタミン型の葉酸はサプリメントで摂取する方法が一般的で、不妊治療クリニックや産婦人科でもモノグルタミン型葉酸のサプリメントの摂取を推奨しています。

葉酸サプリメントでは主に厚生労働省推奨吸収率の高いモノグルタミン酸型を採用がほとんど。

モノグルタミンとポリグルタミンの体内吸収率比較

ポリグルタミン酸型は体内でモノグルタミン酸型に分解されてから、吸収されるため吸収率は50%反対にモノグルタミン酸型はすでに加工分解されていてダイレクトに吸収されるので吸収率が約85%。

葉酸は体内にしっかりと吸収されなければ摂取しても効果はありませんので飲み損になってしまうことも。体にしっかりと届くモノグルタミン型を摂取しましょう。

ポリグルタミン型の吸収率は50%

モノグルタミン型の吸収率が約85%。

普段食事からの葉酸では足りない?

普段の食事の野菜から、どのぐらい葉酸が取れていますか?葉酸が豊富な野菜(ほうれん草など)を進んで摂取しても、実は体内にはあまり吸収されずほとんど取れていないという人ばかり。

妊娠を望んでいたり、妊娠中の女性には食事で摂取できる葉酸の量では不足していると言われています。

不妊治療クリニック、産婦人科医推奨のおすすめの葉酸サプリを特集

産婦人科や不妊治療専門クリニックでもカウンセリングの際に「葉酸は摂取していますか?」とかなりの確率で聞かれます。

それほど葉酸をサプリメントで摂取することが推奨されます。実際に婦人科医に推奨されている”葉酸サプリ”のメーカーを紹介します。編集部ライターが実際に都内有名婦人科を受診した際に推奨された、医師の判断をクリアしたメーカーのみを紹介します。

天然と合成があるけどどっちがいいの?

天然だからいい。ということは決してありません。

厚生労働省や多くの産婦人科が推奨している合成葉酸です。インターネットの情報を鵜呑みししたり、惑わされたりしないように気をつけましょう。

合成葉酸サプリは豊富に葉酸が摂取できます。天然葉酸はその約半分しか身体に葉酸は入りませんが素材のままといったイメージです。葉酸の効果を期待するのであれば合成がおすすめです。

葉酸の摂取はいつからいつまで?

葉酸の摂取は妊活を考え始めたらすぐに開始しましょう。これは産婦人科や、不妊治療のクリニックでも推奨されます。いつからいつまでと悩んでいる人や、妊娠中の場合も赤ちゃんを健やかで元気に出産するためにも今すぐにでも始めましょう。

葉酸を摂取する量は、妊娠前の「妊活中」なのか「妊娠初期」なのか「妊娠中期〜後期」なのか?あなたの状況によってかわります。

時期別【正しい葉酸摂取量】

また、妊娠初期なのか?妊娠中期なのか?妊活中なのか?によって違ってきます。葉酸の摂取量目安は以下の通りです。

妊活中 480μg~
妊娠4ヶ月まで 480μg~
妊娠5ヶ月 〜 240μg~480μg
妊娠後期 240μg~480μg
授乳中 240μg

*厚生労働省が推奨する、サプリメントから摂取する葉酸の上限値は1日1,000μgで、食事から摂れる葉酸の摂取量に上限値はないとされています。

そもそも葉酸って何?

葉酸とはビタミンB群の一種の水溶性ビタミンで、赤血球の形成を助けたり、胎児の正常な発育に寄与する栄養素のことです。
特に、妊娠の1か月以上前~妊娠3か月の時期に葉酸を摂取することで、神経管奇形の赤ちゃんの発生リスクを低減することが明らかになり、厚生労働省では「妊娠3カ月までに1日400μgの葉酸の摂取を推奨しています。

葉酸はほうれんそう、ブロッコリー、アスパラガスなどの緑黄色野菜に多く含まれていますが、加熱などの調理によって失われやすい栄養素で、食べ物だけで必要量を摂取することが難しいため、サプリメントの利用が効果的と言われています。

おすすめできないモノグルタミン型もあるので注意して

天然合成ではなく化学合成されたモノグルタミン型の場合[化学薬品や石油から作られたモノグルタミン酸型]の葉酸が使われている場合があります。

このタイプの葉酸は妊娠中は絶対に摂取しないように注意しましょう。

このようなタイプは規制の厳しい日本ではほぼ商品としては存在していませんが、まれに販売されているドラッグストアもあります。

この化学合成以外であるかがとても重要です。天然合成ではない化学合成の場合は赤ちゃんが喘息になるリスクがある場合がありますので、選ぶ際は葉酸が化学薬品を使用した化学合成葉酸以外であるかしっかりチェックして購入しましょう。